REAL FAILURE STORY
田中実さんの失敗談
「簡単に稼げる」の代償――インスタで見つけたコピペ副業、投資3万円の結末 インスタグラムを何気なく見ていたとき、「誰でも簡単に稼げる」というコピペ副業の投稿が目に入りました。フォロワー数も多く、コメント欄には「稼げました」という声がいくつも並んでいて、少し気持ちが揺らいだのを覚えています。同じような内容はwebCMでも流れていて、あちこちで見かけるからこそ「もしかして本物なのかも」と思ってしまったんですよね。本業とは別に収入源をもう一つ持っておきたいと考えていた時期だったこともあり、気づけば案内されるままにLINE登録まで済ませていました。 LINEでやり取りが始まると、担当者から説明を受けました。内容は「1〜20くらいの副業案件をコピペで貼り付けたり、インスタで渡された画像を投稿したりするだけ」というもので、拍子抜けするくらいシンプルでした。担当者の返信も早く丁寧だったので、怪しむよりも先に「ちゃんとしてそうだな」と思ってしまったのが正直なところです。登録料は3万円ほど。決して安い金額ではありませんでしたが、「これくらいならすぐ回収できるだろう」と自分に言い聞かせ、その場でほぼ即決してしまいました。周りに相談する間もなく、勢いで振り込んでしまったのを覚えています。今考えると、この時点でもう少し立ち止まって調べるべきだったと思います。 いざ始めてみると、これが思った以上に面倒でした。投稿を見て連絡してくれた人とDMでやり取りし、どの副業案件に興味があるかを聞いて、そのままグループLINEに案内する。この「グループLINEを組む」という工程がなかなか手間で、そのうえインスタの投稿もそれなりの頻度を求められます。本業の合間や家のことをしながらの片手間では、正直こなしきれませんでした。返信が遅れる、投稿が滞る、という状態が続き、次第にやる気そのものも失っていきました。だんだん対応が遅れがちになり、最後は違約金のようなものを払って終了することになりました。結局、手元に残った収益は1万円ほどで、3万円の投資に対しては明らかな赤字でした。 今振り返ると、あのとき「稼げました」というコメントを見て安心してしまったこと自体が、すでに冷静さを欠いていたサインだったのかもしれません。ネット上の口コミは、良い声ほど目立つように見えるものだと知っておくべきでした。 やってみて思ったのは、「簡単そう」と「実際に簡単」は全然違うということです。お金をかけずに始められる分、その差は結局作業量で埋めるしかない仕組みになっていました。安く始められる副業ほど、後から労力で帳尻を合わせる構造になっているのかもしれません。今回はMLMっぽい要素も混じっていて、うまい話には必ず裏があるんだなと改めて感じています。SNSやCMで「誰でも稼げる」という言葉を見たら、まず一呼吸置いて、その先にどんな作業や責任が待っているのかを確認してから動いた方がいいと思います。私自身、この経験を通じてそれを身をもって学びました。今も副業やSNSでの情報収集は続けていますが、「投資額が少ない」「作業が簡単」とうたう案件ほど、契約内容や解約条件を細かく確認するようにしています。楽に稼げる話には、それだけの理由があると考えておいた方が安全だと思います。